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- お茶について一言
お茶のおいしい入れ方
お茶は、うま味、甘味、苦味、渋味などの成分と、香気成分とが組合わさり独特な味覚を構成しています。それは、入れ方しだいで味わいが広がるものなのです。
おいしさを引き出すコツ
- 使用するお茶の種類、品質、特性を知る。
- 水は必ず一度沸騰させる。
- お茶の分量、湯量、湯音の加減をする。
- 煎出時間を調節する。
- 廻し注ぎをし、急須に湯を残さないこと。
これを目安においしいお茶の入れ方をマスターして下さい。
煎茶のおいしい入れ方
さわやかな香りと甘味の中にほろりとした渋みがある煎茶。おいしく味わえる湯温は上茶で70度、並茶で80度くらいが適しています。一煎目でおいしさの成分が80%出ます。二煎目もおいしくいれるために急須の中に残し湯をしないのがポイントです。
人数分の茶碗に湯を8分目(約60ml)入れて冷ます。
5人で大さじ2杯(約10g)の茶葉を急須に入れ、茶碗の湯を急須に注ぎ約1分待つ。
濃淡のないように廻しつぎ、絞り切る。2煎目は湯を入れて10秒位待つ。
番茶のおいしい入れ方
庶民的なサラッとした味と香りが身上の番茶やほうじ茶。おいしく味わうには、湯ざましをせず直接熱い湯をたっぷり注ぎパッと出す。茶碗は厚手で大きめの陶器が最適。二煎目は熱い湯で間をおかず素早くつぎ分けてください。
5人で大さじ2〜3杯(約15g)の茶葉を急須に入れる。
熱湯を急須に注いで約30秒位浸出するのを待つ。
濃淡のないように廻しつぎ、絞り切る。2煎目は熱湯を入れて1呼吸しておいてから廻しつぐ。
玉露のおいしい入れ方
甘く柔らかく舌に残る味わいと豊潤な風味の玉露。この特有のうま味を出すには、湯温50〜60度程度の湯が適し、ゆっくりしたリズムでいれるのがポイントです。二煎目は少し熱めの湯で出し、さらりとした風味のおいしさの変化を楽しんでください。
急須に湯を注いで冷まし、急須の湯を茶碗に7分目(約20ml程)注ぐ。
3人で大さじ2杯(約10g)の茶葉を急須に入れ、茶碗の湯を急須に注ぎ約2分待つ。
煎茶よりさらに少量ずつ廻しつぎ、絞り切る。2煎目は冷ました湯を入れて30秒待つ。
料理をおいしく
茶汁にひたす
- 魚介類の生臭みをとるには、冷めた煎茶汁で洗うのがいちばん。
鯖や鰺に限らず、まぐろやかつお等もさっと茶洗いして刺身にすると、生臭みがとれ、お茶の抗菌作用が働くので安心です。
茶を汁物のだしに
- おいしくいれた茶汁でさわやかな白身魚のお吸い物。「だし」の代わりだから、おいしいお茶が味のポイント。
お茶の香りを楽しむために、香りの強い材料は避けて下さい。
茶葉を揚げる
- かき揚げに他の野菜と一緒に一煎出しの茶葉をプラス。
すがすがしい緑と風味が楽しめます。
粉茶を衣に混ぜた茶揚げもなかなか。
茶汁で煮る
- 濃い番茶汁と塩・酢少々でタコを煮ると生臭みが抜け、色鮮やかでやわらかな仕上がり。
青魚、川魚を料理するときも番茶汁で煮ると、タンニンの働きで生臭みも消え、骨も柔らかくカルシウム源として役立ちます。
茶をふりかける
- やきとりに細かくした茶塩をふりかけ香り付けに。
肉や魚を焼いたあとの金網は、茶の葉を火でいぶしてその煙に当てると、網の臭みがとれます。